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『心地よさ』を自分の周りにほんのり設置しておく

なんかもう基本的にネガティブです。でもそういう自分が嫌いというほどではない。

好きになるミュージシャンや作家やお笑い芸人は、少し毒や厭世観のある作風が多い。ご本人のエッセイなんかを読むと、そもそも生きることが下手でネガティブだと自認なさっていたり。

なので私が自分のことを「こんなネガティブな自分が嫌いだ、こんなのダメな奴だ」と断じてしまうと、私の好きな人達をダメ呼ばわりしちゃうのと同じことだ。その人たちの創作物や表現に支えてもらってきたのに。

 

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とはいえ「ネガティブなままでも別にいーじゃん♪」という訳にもいかない。

暗い気持ちが過ぎれば病んでしまう。病んでしまえば好きなものすらも楽しめなくなる。盲腸が進行してしてお腹に激痛が走ってたらゆっくり眠れる訳がないのと同じで、心が病んでいるのが進行したら睡眠も食事も娯楽もできなくなる。一時期そうなったことがある。

 

じゃあどうするか。

折衷案として私が導き出した答えは、自分が前向きになれなくても他の何かから前向きさをもらうこと。エネルギーをもらう、という表現でもよいのかも。

精神論では失敗してきたから、物質的に、自分のまわりを健やかに華やかにする。

物質的にというと語弊があるかもしれない。それは決して、無理に賑やかな場所に出かけるとか、収入に見合わないほど高価なものを買うとか、必死にスキルアップするとか、そういうことではない。

(それだとおそらく、結果的にたいした楽しさは残らない)

 

たとえば部屋着。今までのよりも少し上質で、明るい色で、肌触りの良いものに変える。

「ただ着るだけで氣持ち良い」という状況を作る。何も頑張らなくてもちょっとだけ氣分が上がる仕組み。

この「特に何も頑張らなくても」という部分が重要だ。

 

旅行したい場所の綺麗な景色を、YouTubeなどで見る。

うちの場合はAmazonPrimeとnetfelixに加入しているので、タヒチモルディブの綺麗な海が映るチャンネルをなんとなーく流しておく。行ってみたい場所でもいいと思う。

これはなんとなーく流すだけ。行くための計画を立てるとか、いつか行くためのモチベーションにするとか、そういう段階のことではない。

 

切り花を飾るのも良い。

豪華なブーケじゃなくていい、近くのスーパーで売ってるものを余ってるグラスに生けるので十分だ。普段の買い物ついでに買うだけ。

もう少しちゃんとした花瓶を買おうかな…という気持ちが出たら、それはつまりエネルギーを少しもらえたということ。

 

辛い時に『人』に直接頼ってしまって距離感を失うのは怖いので、『もの』に頼る。上質なもの、美しいもの、華やかなもの、楽しいもの、良い香り、優しい感触。

頑張って自分を改善しようとするのではなく、身の回りのものをほんのちょっとだけ変える。

 

自分自身の性質なんてそう大きく変わってくれはしないのだと思う。

だから、五感のどれかが今よりほんのり心地よくなるようにする。その繰り返しだ。