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リニューアル予定です

私「すきやきに入れる糸こんにゃくが売り切れちゃってるなーって…」 夫「えっ?」 私「えっ?」

結婚して2年目の冬だっただろうか。

お鍋は家で何度もやったけど、そういえばすき焼きだけまだやったことなかったね。という話になって、二人でスーパーへ買い出しに行った。

 

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こんにゃくやしらたきが並ぶ台の前に立った時、玉こんにゃくや板こんにゃくはあったが、糸こんにゃく(黒くてつぶつぶのアレ)だけが偶然売り切れていた。

なのでとりあえずしらたきを手にとって、しらたきで代用するか……いや板こんにゃくでもアリなのか? でも、うーん……とちょっと悩んでいたら、夫が不思議そうに「どうしたの?」と聞いてきた。

 

夫「どうしたの?」

私「ああ、いま板こんにゃくか玉こんにゃくしかなくて…」

夫「……??? それ(私が手にもっているしらたき)でいいんじゃないの?」

私「ん?」

夫「ん?」

私「ほら、糸こんにゃくが売り切れちゃってるっぽいじゃん?(陳列台を見ながら)」

夫「えっ?」

私「えっ?」

 

西と東のお鍋に関する常識の違いを察した私

「待ってもしかして……関東って、すきやきには糸こんにゃくではない……??」

 

糸こんにゃく文化自体が初耳で衝撃を受ける夫

「えっっっっっ マジで……? 少なくとも実家では入ってたことないと思う」

 

私「えっ、じゃあ何入ってるの? 板のこんにゃく?」

夫「えっ、こんにゃく自体入らないよ。だいたいしらたきだと思う」

私「ちょっと自分の常識が信用ならなくなってきた。まさかうちだけのオリジナル料理だったってことはないよね…? ちょっとまってて調べる」

夫「ちょっと俺も不安になってきた、そこまで率先して鍋作ったことないし…調べる」

(二人でスマホ出す)

 

zexy-kitchen.net

私「そもそも現代ではしらたきと糸こんにゃくが同じものだったー!」

夫「なるほどねー!! 違いが特にない!!(色だけ)」

 

かつては違ったけど、現在では原料も製法も同じ。東日本ではしらたき、西日本では糸こんにゃくと呼んでるらしい。色が違うのはこんにゃく芋の色が違うだけ。

私と夫の中では、糸こんにゃく=黒いアレ しらたき=白いアレ だったので、それはそれで驚いた。

 

たぶん、こっちじゃ黒くてつぶつぶした糸こんにゃく自体があまり主流じゃなさそうなんだよね。売り場に占める面積が、白いしらたきの方が圧倒的に多い。

はっきりカウントしたことはないけども、地元にいたころは料理に使うのはなんとなく、黒いあの糸こんにゃくの方が多かったような……???

そしてこっちに来てからなんの疑いもなく、しらたきをよく使うようになってるような……。

 

味やニオイに違いはないらしいんですけどね。なんか不思議だ。

氣圧が不安定だと精神も不安定だけど自分のせいじゃないからさっさと寝る

 

全部、氣圧のせいだ。

ちょっとでも感覚過敏があるなら、この精神はとっても大事。

 

私は、感覚過敏と氣象病という概念を知るまで「全部、自分のせいだ」と思っていた。自信を持って安定して生きるための努力が足りなくてどうとか過去にいつまでも執着する未熟な精神がどうとかこんなメンヘラ生きてるだけで迷惑だとか。

全部、自分のせいにしてたのよね。

でも実は、「うつっぽくなる」まで含めて低氣圧の時の症状なのだと知った。「思い出したくないことが自動再生されはじめる」までセットで、そういうもんなのだと。

実際ライフログをつけてみたら見事に天候と連動していたから逆にちょっと感動したね。私の身体って時代が時代ならカッコいい預言者になれたのでは…という中二病精神でw 

ちなみに私は二日前くらいから察知しはじめる。要するに梅雨時期と雪〜雨を行ったりきたりするようないまの時期は、ほぼ毎日屍と化す。

 

たぶん、天候を予言したといわれる卑弥呼様とか、時代変わって魔女狩りに遭った女性とかってこういう体質だったんじゃないか。

身体で正確に察知しちゃってきっちり当たるから。氣象病も感覚過敏も知らなかった時代の人にとっては謎の能力に見えたのであろう。

 

全部自分のせいにしていたころは出口もゴールも見えないまっくらな状態だったんだけど、今は「天氣が安定しはじめたら良くなるから、大丈夫大丈夫」と言える。

だからね、この精神が大事→「全部、氣圧のせいだ」

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって温かいもの飲んでさっさと寝る。こんな日に必要なのはそれだけ。反省とか自己分析とか許しの精神とか明るい考え方とかマジでいらんのよ。

強いていうなら、「暗くて無音の部屋にいるよりは、ほどよい照明+リラックスミュージックくらいはあった方が良いだろうね」ってくらいか。あとはさっさと寝よう。

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先日読んでた漫画の中に「過去の出来事を『話す』のは大丈夫だけど『思い出す』のはてんでダメ」みたいなモノローグがあった。

うわそれめっちゃ分かる…てかそれじゃん、まんまそれじゃん……ってなった。

 

今となれば笑っちゃうんだけど、自分がアスペルガーだと知る前は「嫌なことを思い出す=忘れられない=執着してる証拠」みたいな言説を信じてたんだよね。何年も昔のことをいつまでも明確に思い出してしまうのは、私がいつまでも執着してるから、許そうとしないから、寛容さが足りないから、私が悪い……って自縄自縛。

いや全然違うわ。過去の自分に突っ込みたい。『映像記憶』っていう仕様になってるだけだから。脳が。

で、氣圧が下がると脳がバグるらしく、元から『映像として』ストックされてるそれがそのまんまずらーっと再生されはじめるというだけのことね。そういう仕様なもんを責めたってどうしようもない。古いラジカセの仕様に文句言ったところで最新式CDプレイヤーにはなれんのだ。

 

一部の自己啓発や一部の心理学って、発達障害という概念が存在しない時代のものがそのまんま用いられてたりするので、真面目に信じるとてんで的はずれな苦しみ方する羽目になる。

私らに必要なのは『いいとこ取り精神』だ。例えるならば「洋服のこの素材は大丈夫だけどこの素材だとダメ」ってのと同じように。少しでも前向きになれる考え方は持ってた方が確かに楽だけど、「そうなれない」と苦しむのなら本末転倒だ。「そうなれない」ことに苦しんじゃうってことは、実はハナからあなたに合っていないのだ。

ただでさえややこしい身体しているから、何が合ってて何が合ってないかの取捨選択が『生活の質』どころか『命』すら左右するレベルだと言っても過言ではない、ということを受け入れよう。

 

アスペルガーで、自閉症スペクトラムで、昔の私と同じような苦しみ方してる人がもしこれ読んでたら「全部、氣圧のせいだ」「いいとこ取りしよう」の二つを、騙されたと思って試してみて。

あ、低氣圧と感覚過敏については真面目に調べることです。よく知らずに闇雲に自己嫌悪してるのと、知っててそういうものとして受け入れることが出来るのとじゃ、世界がまるで違って見えるよ。

どう見てもペンペンしてるあの感じだからペンギンなんだろうか

ペンギンってこう、見た感じも動作の擬音もペンペンって感じだしペンペンって鳴いてもおかしくない感じがするし、やっぱあの感じを見た人がペンギンって名付けたのかなぁ。あ、いや待てよそもそもペンギンって英語でペンギンなんだっけ? 国際的にペンギンって呼ばれてるって認識でいいんだっけ? 調べてみよ。

 

と思ったので調べました、というだけの記事です。本当にそれだけ。

ja.wikipedia.orgWikiは参考文献が不十分だったり、出典がちゃんとあると見せかけてよく見たらゴシップめいた怪しい書籍・雑誌だったりすることもあるけれども、ざっくり外枠だけ認識するぶんにはちょうど良い。

 

そしてこちらは絵本作家さん兼イラストレーターさんのサイトかな?

「ペンギン 名前 由来」でぐぐったら最初に出てきました。ペンギン愛だね。

www.pen-t.com

他にも何箇所か読んだ結果、ペンペンしてるからペンギンという訳ではなかったようです。あんなにペンペンしてるのに。

諸説ある中で有力なのは、スペイン語の「ペングウィーゴ(太っちょ)」が訛った説。

元々は、北半球に生息した「オオウミガラス」がスペイン語「ペングウィーゴ(太っちょ)」と呼ばれていた

 ↓

しかし人間の商用乱獲により、オオウミガラスは17世紀ごろから激減。遺体でも高値で取引されたため250年間にわたって容赦なく乱獲

それに伴い、「ペングウィーゴ=ペンギン」は南半球の、オオウミガラスによく似た生き物(今のペンギン)を指すことも多くなる

 ↓

1844年6月4日 世界で最後のつがいだった2羽のオオウミガラスが、そうとは知らず捕獲のため岩場に上陸した漁師によって殺害される。抱卵中だった卵も踏み潰される。

オオウミガラス、絶滅

 ↓

『ペングゥィーゴ(ペンギン)』と呼ばれたオオウミガラスが地球上に存在しなくなったことで、『ペンギン』が指すのは南半球のあのペンギン という結果が残った

 

Oh…人間の蛮行による負の歴史だったよ…ペンペンしてるからとかそんな可愛い理由じゃなかったよ……(うっかり凹む

「あれが世界で最後の個体だった」と分かっているのはなんだか不思議だな。リョコウバトもそうだよね。そういうのはどういう調べ方で、どういったタイミングで分かるもんなんだろうか。それはそれで知りたくなってきたな。

そしてウナギも同じ道をたどるんだろうな。なぜ漁と販売に規制がかからないんだろ。

 

ついでに、日本全国のペンギン情報が分かるようなサイトを発見。

日本でペンギンに会える場所や、各水族館のペンギン情報、またペンギン各種類の特徴がまとめられています。これもペンギン好きのライターさん個人が運営しているようで、ペンギン愛だなぁ。

penguin-book.com

penguin-book.comSuicaペンギンアデリーペンギンだったんだね。

 

あとAmazon Primeに入ってる方はこれオススメ。

www.amazon.co.jp三種類のペンギンの繁殖地に、ペンギンそっくりに作ったペンギン型カメラを設置して(冒頭のカメラ説明がすでに面白い)、ペンギンが繁殖地に戻ってくる→パートナーを見つける→卵を産む→ヒナが孵って子育て までの流れがレポートされた番組です。

 

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休日にぼーっと見たい感じ。

もちろん、自然界でのことなのでただ可愛いだけでなくて、他の生き物のご飯になるくだりとか、残念ながら生き延びられなかったヒナとか出てくるんだけどね…でもトータルではやっぱ可愛いと思います。コウテイペンギンのヒナって人間にとって都合良すぎるほどに癒やしビジュアルだよねぇ。

コウテイペンギンがパートナーを决めた時の『ミラーリング』という動作はおもしろ可愛いので必見。

あまりにも面白くなさそうなベタ邦画の予告を見たので、それを全部裏切る展開を考えてみた

先日見かけた映画予告が、「もうそれ予告で9割ネタバレしてんじゃん」というものだった。実際、あれ以上のものはその映画の中にはないと思う。たぶん。

 

・桜舞い散るなかで微笑みながら花びらに手をのばす主人公(見た感じ20歳くらいの若い女性)

・と思ったら突然意識をうしなって倒れる主人公

・持ってあと一年だと余命宣告される。「後悔のないように、生きてください」

・死ぬ前に一度でいいから恋を経験したい

・いかにもクール系で口の悪そうな(恋愛自体あまり興味なさそうな)イケメン登場

・そのイケメン相手に、とにかく私と付き合ってください! と疑似恋愛を開始

・最初は疑似恋愛だったのがだんだん本物の恋に…

・ちなみに彼女は三つ編みおさげでメガネでもさっとした服装だけど、メガネはずしたら美人オーラが満載。そもそも女優さんが美人。超小顔で目のおっきなお人形フェイス。その眼鏡は確実に度が入っていない

・ぜったい途中で彼のためにばっちりお化粧してお洒落して美女に変身するだろ

・季節が飛び、雪の降る橋の上で「あああーーーっ!!!!」と絶叫するイケメン

・春に倒れる→「どんなに長くても」あと一年の余命→主題歌が冬の恋の歌→どう考えてもクリスマスあたりに超重要なことが起きる

・「まだ一年も経ってねーよ…春になったら、一緒に桜を見ようって約束したじゃねぇかよ!!」的なことを泣きながら言うイケメンが目に浮かぶ

・で、翌年の春に桜が咲いてる光景の中で【完】だろこれ

・クリスマスに奇跡が起きれば、二人で桜舞い散る中を歩いてんだろうし

・残念ながら死別したなら、桜舞い散る中でお墓参りだろうし

・「桜の花びらの色って、本当は白いんだって。まるであの日一緒に見た雪、みたいだよな…」ってやかましいわ

 

邦画あるあるを贅沢につめこみましたみたいな

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常々思ってるんだけどねぇ、喪女やブス設定のところに、思いっきり美少女or美人な女優さんをキャスティングしてメガネかけさせて、服だけちょっともさっとした「サブカルガール」の方向性で誤魔化すのいい加減やめません? メガネかけて厚めのロングスカートとぺたんこ靴にしただけで美女オーラが消せると思ったら大間違いだよ。

夫に、「この映画の面白くなさそう感はんぱないって。こんなの出来ひんやんふつう〜」と言ったところ「むしろ、予告で出てるこれをぜんぶ裏切る映画だったら面白いのにね」という答えがかえってきた。天才か。

あれを全部裏切る展開というと…(以下妄想劇場)

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主人公は実は彼女ではなく彼。ただのイケメンじゃなくて超大富豪の長男。「◯◯家の跡取り」「あの◯◯家の…」という扱いをされることを嫌って家を飛び出し、なんの変哲もない一般庶民としてそこらへんのアパートとかに住んでる。

主題は「社会の超上層に生まれたがゆえの孤独と葛藤」。ダウントン・アビーのようなめくるめく政治と陰謀が見え隠れ。

ある日、余命宣告されているという『彼女』と出会う。その必死さに押される形で渋々付き合ってみると、彼女はとてもピュアで可愛らしく、心が洗われるような瞬間が何度もあった。

残された時間でまだ経験してないことをやりたいと、ひたむきに生きるその姿に、「俺も今のうちに出来ることをやらなきゃ……」と今までずっと逃げていた実家、もとい自分の生い立ちと向き合う決意をかためる。

 

しかし、彼女がピュアな喪女なのも不治の病だというのも、実はすべて演技だったのだ。

 

クリスマス。入院してて会えないはずの彼女が、めっちゃ派手な美女になって裕福そうな男性とデートしてるのを見かけてしまう。どういうことかと問い詰めると、まったく悪びれることなく

「あーあ、バレちゃった☆ だってあんたの実家が資産家なの知ってたから。あんたが厭世的に人を遠ざけて暮らしてたのも知ってたけど、余命宣告されてるって言えばいくらあんたでも付き合ってはくれるだろうと思って♡ 

ひとまず付き合っちゃえば、あとはうまいこと実家に戻らせるようにして、後を継いでもらって〜。で、病気のことはあなたと付き合ったことで脳が幸せ物質出して奇跡がどうとか言えば、感動して私のこと大事にしようってなるでしょ?(´∀`*)ウフフ」

 

雪が舞う中、ふらふらとどっかの橋の上にたどり着くイケメン。

……そんな目的で俺に近づいたのか……でも、それでも好き!!!!!むしろすげぇグッと来た!!!!俺ドMだったの!???そういえば子供のころから、守られる系ヒロインより敵の女幹部の方が好きだったわ!!!ふわふわワンピースより黒ボンテージ派だったわ!!!この想い、どうすりゃいいの!?!???

という諸々が抑えきれず「あああーーーっ!!!!」と絶叫

 

翌年の春……大きな桜の樹の下。舞い散る花びらの中。

往来からはギリギリ見えない位置で、露出羞恥プレイを幸せそうに楽しむ彼と彼女の姿があった。もちろん露出してるのは彼。彼は今、幸せだった。偽りの自分を捨て、孤独から抜け出し、本当の自分を解放できたから。

                 【完】

 

実はこういうラブコメでした☆ だったら見たいなぁ。ベタな予告打っといてぜんぶ裏切る系映画、どっかに作って欲しい。

雨と台風続きでほぼ寝込んでいる間に難治性皮膚病が判明した

www.huffingtonpost.jp

この夏は雨と台風と水害が続いたねぇ…強い感覚過敏をお持ちの方はだいぶ辛い日々だったんじゃないでしょうか。

ん、私? もちろんお察しのとおり! ほぼ動けなかったよ!! やっとまとまった時間体を起こしていられるようになったので久々のブログ更新ですよ。

さてそんな夏のおわり、『乾癬(かんせん)』という難治性皮膚病であったことが判明。きっかけは、夫がたまたま、道端アンジェリカさんの病気を知ったこと。

ざっくりいうと「自己免疫の異常で皮膚や爪や関節等に症状が出るよ〜」みたいな病気です。今のところ原因不明で完治の方法もないらしい。悪化と軽快を繰り返す感じだってさ。 

それらしき症状は物心ついたときにはすでにあったので、子供の頃からだったみたい。知らなかったわーー。

私の主な症状は頭皮で、他にひじがガサガサで黒く固まっているのと、足の爪の色と形がおかしい。これは子供のころからずーっと悩みで、「汚い」「なんでそんなに汚いの」としょっちゅう言われてきた。自分でも汚くて本当に嫌だと思っていた。けども、実はこれも病変の一部だったと。知らなかったわーーー(二回目)

夫は私と暮らし始めて、薄々「ただの肌荒れ・頭皮の荒れにしてはなんかおかしい…??」くらいには思っていたようなんだけど、私も夫もそれが病気という発想はまったくなかった。

ただの体質だと思い込んでる人、他にも絶対いると思うの…見分けつかないもん。

薬はなかなか強い作用のため、使えない人も残念ながらいるものの(妊娠予定の女性や腎臓が悪い人などは特に)、心当たりある人はせめて検査だけでも受けて、診断確定したらシャンプーやボディーソープのような日用品を専門医推奨のものに変えるだけでも違ってくるはず。
市販品でスカルプケアや高保湿などを謳っていても、乾癬患者にとって刺激の強すぎる製品ってよくあるので。
ちなみに薬は超☆高☆額☆なので目玉飛び出るかと思ったよ(笑) 薬以外にも治療方法はあるけど、どれを選ぶにせよ高額医療費制度の申請が必須です。いっそ難病指定してほしい…。

 

自分自身ではずっと、フケが異様に出やすく肌が乾燥しやすい体質なのだと思っていた。これまでスカルプケアとかアミノ酸系シャンプーとか、逆に昔ながらの石鹸オンリーにしてみるとか、そりゃあもういろいろ試して来た。肘と爪に関してもボディミルクにボディバター、アルガンオイル等のピュアオイル系、爪にも専用ネイルオイル、ネイルクリーム、肘・膝専用のクリームに昔ながらの馬油やワセリンなどなど。

はいこれ全部アプローチ間違ってたね…自己免疫の異常でそうなってる訳だから、市販の美容系製品でちょっとマシになったとしても繰り返すだけだもん……。

肌への刺激や摩擦や強すぎる洗浄力が大敵なので、メントール入りの夏向け製品とか純石鹸とかは絶対だめなやつでした。うわーん使ったことあるぅ。

ちなみに免疫系といえば私は花粉症も酷く、金属アレルギーも大人になって発症した。

アレルギーと自己免疫の異常は同一のものではないんだけど、まーなんか関連してそうだなーとは思った。免疫系が暴走しやすい・バグりやすいとかなんかそういうのってあるのかな? 体がとんでもないドジっ子って感じか。ドジっ子をしっかり者にしてくれるような医学の進歩に期待しよ。

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これまでただのフケだと思っていたもの、もとい、葉状鱗屑(りんせつ)というものや頭皮〜額付近に出る赤い爛れは、自分で勘違いしていたくらいだから本当にフケや肌荒れにしか見えない。かなり氣を遣っておかないとすぐ不潔に見えてしまうことがずっと嫌だった。

「実は病氣や障害でした」って、それ自体は決して嬉しくはないよ。でもそうなる理由がハッキリ分かってしまえば、出来ることもハッキリしてくるのが助かる。現在の医学でここからここまでができてこれ以上は無理、という範囲が分かってくる。すると、どこか氣が楽になる。

病気だと知らなかった今までは、治せるもの・自分でどうにかすれば他の人と同じようになれるものだと思い込んではいたけど、実は出口も出口にたどり着く方法もまったく分からないままだった。

まったく先が見えないということは、一番怖くて不安なことなんだと思う。険しい崖よりも出口の検討もつかないトンネルのほうが私は怖い。これは不眠症が酷かった時期にもまったく同じことを思っていた。骨折のように「全治○ヶ月です」とハッキリわかるものならまだマシなのに、って。

いまは、専門医をはじめ患者や当事者が出す書籍やブログなど頼れる場所がある。それだけでもなんとなく安心できる。

ただし、治療や改善の対象が増えるということは心理的コストも増えるということだ。「やれること」が積もりすぎてキャパオーバーになっては元も子もないので、上手くバランス取ることを覚えていく必要はある。

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なんにせよ、判明したことで軽快への糸口も探れるようになったので、道端アンジェリカさんがモデルという立場で苦しみながらもカミングアウトしてくれていたことに心から感謝を申し上げます。

ご自身のSNSで告白なさっていて、それが去年のことだったのね。

モデルという職業なのに目につく場所に症状が出ていること、ファンが憧れてくれている(メイク後の)理想の姿と全然違うこと、隠し続けるのはファンを騙していることになるんじゃないかという罪悪感に、とても苦しんで来たとのことだった。

そういう精神面も含めて全部告白なさったことに敬意を抱きます。ずっと受け入れられなかった自分に向き合うのって、生半可なことじゃないもの。

後悔を持って死んでゆけるのが理想かもしれない

「極める」というのは一心に学んでいる状態そのものを指しているのだと思う。現実に「よし、自分はこれを極めたぞ!」と思う瞬間なんて有り得ない、というかあったらまずい。

私にも好きなこと・まあまあ長く続けてやってきたことはあるけど、万が一「よし、極めた!」なんて確信する瞬間が来てしまったらもう終わりだ。その分野において前進も後退も二度と出来なくなるのだから死と同等。

自分が関わる全てのことを、まったく同じ熱量で全く同じ分量でやっていくことは残念ながら不可能だ。「これをやっていたらこれがおろそかになった」「AとBとCはできたけどXやYはぜんぜん……」というのもそりゃ当たり前な訳だ。

なら、死ぬ前に「ああ、もっとあれをやっておけば良かった」と思うようなことがあるのは、他のなにかには熱中できていた証拠なんじゃないか。普段意識していなかったとしてもよくよく考えたら、そういえばこれはずっと好きだなぁということのひとつやふたつ出てくるはずである。

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自分自身を例にあげると、本を読むことは好きだけど運動は好きじゃない。たいした興味もない。健康のために少しはやっとかないと…くらいのもん。人の密集するところで具合が悪くなるからスタンディングライブも避けているけれど、座って鑑賞できるものなら好きだ。

でもたぶん、いやほぼ確実に、歳をとってから「ロッククライミングとか富士山登頂とか挑戦してみたかった」「ホノルルマラソン完走できる人が憧れだった」「あのパンクバンドを一回くらい生で鑑賞しておけばよかった」とか、たくさんたくさん後悔するだろう。

じゃあその時、私がしてきた読書や映画やコンサート鑑賞の体験に価値はなくなるのか? いやいやまさか、そんな訳がない。

だからやっぱり、「こればっかやってたからこれは全然できなかったなぁ」って思いながら死んで行ける人生がいいよなぁ。寿命が今日なのか数年後なのか何十年後なのか分からないなりに。

そう思ったので書き留めておくことにしただけの更新です今日は。

『心地よさ』を自分の周りにほんのり設置しておく

なんかもう基本的にネガティブです。でもそういう自分が嫌いというほどではない。

好きになるミュージシャンや作家やお笑い芸人は、少し毒や厭世観のある作風が多い。ご本人のエッセイなんかを読むと、そもそも生きることが下手でネガティブだと自認なさっていたり。

なので私が自分のことを「こんなネガティブな自分が嫌いだ、こんなのダメな奴だ」と断じてしまうと、私の好きな人達をダメ呼ばわりしちゃうのと同じことだ。その人たちの創作物や表現に支えてもらってきたのに。

 

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とはいえ「ネガティブなままでも別にいーじゃん♪」という訳にもいかない。

暗い気持ちが過ぎれば病んでしまう。病んでしまえば好きなものすらも楽しめなくなる。盲腸が進行してしてお腹に激痛が走ってたらゆっくり眠れる訳がないのと同じで、心が病んでいるのが進行したら睡眠も食事も娯楽もできなくなる。一時期そうなったことがある。

 

じゃあどうするか。

折衷案として私が導き出した答えは、自分が前向きになれなくても他の何かから前向きさをもらうこと。エネルギーをもらう、という表現でもよいのかも。

精神論では失敗してきたから、物質的に、自分のまわりを健やかに華やかにする。

物質的にというと語弊があるかもしれない。それは決して、無理に賑やかな場所に出かけるとか、収入に見合わないほど高価なものを買うとか、必死にスキルアップするとか、そういうことではない。

(それだとおそらく、結果的にたいした楽しさは残らない)

 

たとえば部屋着。今までのよりも少し上質で、明るい色で、肌触りの良いものに変える。

「ただ着るだけで氣持ち良い」という状況を作る。何も頑張らなくてもちょっとだけ氣分が上がる仕組み。

この「特に何も頑張らなくても」という部分が重要だ。

 

旅行したい場所の綺麗な景色を、YouTubeなどで見る。

うちの場合はAmazonPrimeとnetfelixに加入しているので、タヒチモルディブの綺麗な海が映るチャンネルをなんとなーく流しておく。行ってみたい場所でもいいと思う。

これはなんとなーく流すだけ。行くための計画を立てるとか、いつか行くためのモチベーションにするとか、そういう段階のことではない。

 

切り花を飾るのも良い。

豪華なブーケじゃなくていい、近くのスーパーで売ってるものを余ってるグラスに生けるので十分だ。普段の買い物ついでに買うだけ。

もう少しちゃんとした花瓶を買おうかな…という気持ちが出たら、それはつまりエネルギーを少しもらえたということ。

 

辛い時に『人』に直接頼ってしまって距離感を失うのは怖いので、『もの』に頼る。上質なもの、美しいもの、華やかなもの、楽しいもの、良い香り、優しい感触。

頑張って自分を改善しようとするのではなく、身の回りのものをほんのちょっとだけ変える。

 

自分自身の性質なんてそう大きく変わってくれはしないのだと思う。

だから、五感のどれかが今よりほんのり心地よくなるようにする。その繰り返しだ。